無知は罪なり 知らないと命に関わる情報
↑これらの記事を読まずに命を落としても、著者は一切の責任を負いません
前回は僕自身の体験を書きました。
ああいう事ができる人は、アメリカの大学院にまず受かるので、ぜひ選択肢の一つとして考えて欲しいです。



これから何回かに分けて、アメリカの大学院に留学する利点をより詳しく紹介して行こうと思います。
それはもっとたくさんの日本人にアメリカの大学院に留学して欲しいからです。
できれば、ある一定以上の実力を持つ学生は全員アメリカに来るようになって欲しいです。
それは、それによって日本の大学院に残る学生の質が悪くなり、結果研究の質が落ち、その問題を解決するために日本の大学院生の待遇が良くなることを期待しているからです。

日本の大学院生の待遇は悪すぎます
よく皆耐えられると思います。
誰も文句を言わないのが信じられません。

とは言え、実際に待遇を良くしろ、と抗議のデモをやるのは難しいでしょうから、自主的に変わってもらうために皆でアメリカの大学院に留学しましょう。
あなたの選択が、確実に日本を変えていきます。



では、アメリカに留学する利点の一つとして、アメリカの大学の質の高さを具体的に述べていきたいと思います。



banner2.gif←続きを読む前にクリック!(別窓が開きます)


アメリカの大学は日本の大学と比べて全体的に質が高いです。
それはその大学に所属する教授の書く論文の、論文1報あたりの平均引用回数を比べることでよく分かります。

大学の先生の仕事は論文を書くことです。
そして、その論文の質は何回その論文が、他の人が書く論文に引用されたかで測ることができます。

論文を発表する時は、その論文を書くのに役に立った論文を引用として載せます。
それは著者はその論文を読んでいるから分かっているけれど、読者は読んでいないもしれないので、分からない時に各自調べてもらうようにするためです。
同時にそれは発表された科学的発見が一体誰の物であるかを明確にし、発見者の権利を守るのにも役に立ちます。
なので、論文が人に引用されればされるほど、その論文は影響の大きかった、重要な発見だということになるのです。

でも、いくら重要な発見をしても、いわゆる一発屋では意味がないので、大学全体で発表した何年か分の論文全部の平均を取るのです。
これによって、どれだけ重要な発見をどれだけ頻繁に行えるか、が分かります。
つまりその大学の研究機関としての実力が分かります。



化学科において、過去10年分の論文の平均引用回数を大学ごとに比べて世界ランキングを作ると、以下のようになります。

ハーバード大(21.6)
カリフォルニア工科大(20.9)
スタンフォード大(17.9)
マサチューセッツ工科大(16.5)
コーネル大(15.4)
カリフォルニア大バークレー校(15.4)
ミネソタ大(14.9)
イリノイ大(13.3)
テキサス大(13.0)
(以上すべてアメリカの大学)
スイス工科大学チューリッヒ校(11.9)
ケンブリッジ大(11.7)

かっこ内の数字が引用された回数です。
つまりハーバード大の先生が書いた論文は平均して21.6回他の論文に引用されているということです。

改めて言いますが、これはアメリカ国内のランキングではなくて、世界ランキングです。
上位9校をアメリカの大学が独占しています。

ちなみに日本のトップ10はこうです。

分子科学研究所(11.3)
東京大(9.4)
北海道大(9.1)
名古屋大(9.0)
京都大(8.7)
東京理科大(8.6)
九州大(8.3)
大阪大(8.2)
東京工大(8.0)
東北大(7.7)



これを見て、「なんだやっぱり!」と思うか、「そんなバカな!」と思うかでどれだけ偏差値に毒されているのかが分かります。
残念ながら、「そんなバカな!」と思う人には留学は薦められません。
アメリカに来たらもっと驚愕の事実に出くわして、カルチャーショックを乗り越えるのに莫大な労力を労するだろうからです。
それではせっかくの留学が無駄になってしまいます。

ちなみにこのランキングは『分子科学者がいどむ12の謎』という本からの引用です。
これは化学系の分野だけに限ったランキングなので、他の分野ではまた違った評価がされているだろうことは強調しておきます。



さて、ではこのランキングからどういう事が言えるのか考えていきます。
まず、アメリカのトップは日本のトップの2倍ぐらいの評価を受けていることが分かります。
このことからも単純にアメリカの大学は日本の大学と比べて質が高いと言えます。

さらにランキングをよく見ると、下に行けば行くほど、大学の数の密度が高くなっているのが分かります。
例えばミネソタ大とテキサス大の差は1.9で、間にはイリノイ大が入っているだけですが、差が1.7の東大と東北大の間には7校もの大学が入っています。
この分だとアメリカには20校ぐらい東大と同程度かそれ以上の大学があるだろうという気がしてきますね。

なので別に超名門でない、アメリカ国内における2流大学も、日本の1流大学と研究の質で言えば大差ないということになります。
でも逆に言えば、いくらアメリカでもアメリカ人も知らないような3流大学に行くよりもは日本の1流大学に行ったほうがいいという事になります。
アメリカならどこでもいい研究をしている、とはとても言えませんが、僕のようにどうせ日本に居ても1流大学には行けそうもないと思う人は、アメリカの2流大学に行くのがいいです。
楽に入れて給料もらえて質もいいなら何の迷いもありません。


実際、僕は上のランキングに載っていないような、アメリカ国内における2流大学に通っていますが、僕の指導教官の平均被引用数は10件越えています。
なので日本のどんな大学の学生でも、約半分は僕の先生よりも実績の無い人に指導を受けていることになります。

それに時々ではありますが、僕の大学で毎週開催されるコロキウムに、上のランキングに載っているようなアメリカ内の1流大学からも、先生が講師としてやって来ます。
そこでは大先生が教えをたれる、というような講演はしないで、最近の研究を報告した後対等に議論を交わします。
もしも十分に実力があるのなら、その議論に混ざって行くことも可能でしょう。
世界を引っ張っている先生と対等に話し合うことができます
日本でそういうチャンスに恵まれる学生は、一体何人居るのでしょうか。



まとめると、アメリカの1流は世界の1流。
日本の1流は世界の2流。
アメリカの2流は日本の1流。
という事です。



こうして現状を再確認すると、なんだか、ムカムカしてきます。
日本の大学は、入試ばっかり厳しくて、悪くすると中、高6年間ぐらいガリ勉させて、苦労して入ってエスカレーター式に大学院に残ってもあんまり大したことなくて、その上授業料まで取ってタダ働きさせるのです。

だから僕はこの記事を書いてます。
あなたもムカムカしてきたなら、アメリカに留学してちょっと日本の大学に反旗を翻してみませんか?




さて、これまでの話でアメリカの大学は日本の大学と比べて、全体的に頭一つ分、レベルが高いことが分かったと思います。
ここでは、それをさらに裏付けるためにノーベル賞受賞学者の数を比較していきたいと思います。



参考リンク

ノーベル賞(ウィキペディア記事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E

国別のノーベル賞受賞者(ウィキペディア記事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%88%A5%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85

ノーベル化学賞(ウィキペディア記事)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%8C%96%E5%AD%A6%E8%B3%9E



まず国全体としてみたとき、日本はこれまで12人、アメリカはこれまで295人のノーベル賞学者を輩出しています。(2008年1月現在)
平和賞、文学賞では色々な国から受賞者が出ているのに対して、物理学、化学、生理・医学の分野ではほぼアメリカが独占しています。
このことから単純にアメリカの科学研究は日本よりも進んでいると言えます。

化学賞を例に取ってより詳しく見ると、ここ10年の受賞者数は合計22人で、そのうちの11人がアメリカの学者です。
実に半数にもなります。

アメリカ一国で地球上の他の国全部と渡り合っています。



さらに面白いのが、この学者達が勤めている大学です。
11人の受賞者のうち、上のランキングに上がっている、アメリカ国内の1流大学に勤めているのは3人で残りはそうではありません。
例えばこのような人達が居ます。

アーウィン・ローズ
2004年 ユビキチンを介したタンパク質分解の発見
カリフォルニア大学アーバイン校教授

ロデリック・マキノン
2003年 細胞膜に存在するチャネルに関する発見
ロックフェラー大学教授

ピーター・アグレ
2003年 細胞膜に存在するチャネルに関する発見
デューク大学メディカルセンター副学長

ジョン・フェン
2002年 生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発
バージニア州立大学

アラン・ヒーガー
2000年 導電性高分子の発見と開発
カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授

ウォルター・コーン
1998年 密度汎関数法の開発
カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授



このように、アメリカの2流大学にもノーベル賞を取るような大学者は居ます。
もちろん1流大学にはもっとたくさんの大学者が居るでしょうが、2流大学にもそれに匹敵するような先生は居ます。
面白いのは、これらの先生は今もこの大学に居るという事です。(2008年1月現在)
なのでこういうところを狙っていけば、ノーベル賞受賞学者に研究を教われます。
日本のように、ノーベル賞を受賞するかもしれない、というだけで騒がれるようなレベルではありません。

さらに重要なのは、この人たちはこれらの大学に勤めている間に行った発見によってノーベル賞を受賞しているということです。
よく分からない人も居ますが、ノーベル賞級の発見をした後に降格することはないでしょうから、似たようなレベルの大学に勤めていたのでしょう。
つまりアメリカではノーベル賞級の研究なんて、そこらへんの大学で行われているということです。
こういう面からも、アメリカの大学の質は日本と比べて高いと言えます。

これらの研究の質の差は、そのまま教育の質の差につながります。
特に実験系はそうなのですが、研究というものは先生一人でやるものではありません。
大抵は、学生に研究テーマを与えて、学生はそれを研究して卒業論文を書き、その毎年の積み重ねがその研究室の成果となって世に出て行くのです。
つまり、ノーベル賞の受賞理由になった発見を手伝った学生が、これらの大学の卒業生の中に必ずいるということです。
在学生はそれらの発見をさらに発展させるために日夜研究しているということです。
逆に言えば、こういう大学で教育を受ければ、それくらいの研究ができる程度の実力がつくということです。

このような理由から、アメリカで少なくとも2流以上の大学に行けば、

ノーベル賞級の研究に携われるし、それを手伝えるぐらいの実力がつく

可能性がとても高いと言えます。
実に魅力的ですね。



これまでの話でアメリカの大学の質の高さがよく分かったと思います。
まとめると、アメリカの大学は日本の大学と比べて全体的に研究、教育共に質が高く、ノーベル賞級の発見なんてそこいらで行われている。
ということです。

ところで、このノーベル賞級の発見というのは、一体誰がしたのでしょうか。
理論系の研究は、重要なアイディアを思いついたのは、実際にノーベル賞を受賞した先生でしょう。
もし学生が思いついたのなら学生の方が受賞するはずなので。
ですが、実験系の場合は受賞理由になった実験を行ったのは、おそらくその研究テーマを担当していた学生でしょう。
もちろん、その研究の全体的な方針や、結果の考察などに一番重要な功績を残したのは受賞した先生のはずですが、学生の功績も必ず入っています。
そうでなければその学生の研究として、論文にならないからです。
理論系の研究にしても、学生との間に必ず何らかの議論があって、その中から成果が生まれてきたはずですし、いくらかのアイディアは学生が出したはずです。

つまり、アメリカの大学で研究しているということは、自分の研究が将来ノーベル賞の受賞理由になるかもしれないということなのです。
少なくとも日本で研究しているよりもは、ずっと確率が高いのです。
そう思うと、なんだかわくわくしてきませんか?
よし、やってやろうじゃないか、という気になりませんか?

もしそういう気になったのなら、ぜひアメリカの大学院に留学しましょう。
あなたの研究がノーベル賞を生むかもしれません。



最後に一言。
もしあなたがこの記事を読んで参考になった、他の人も読むべきだ、と思ってもらえたならランキングクリックや、リンクを貼って紹介するのに協力してください。
それは少しでも多くの人にアメリカの大学について知って欲しいと思うからです。
お願いします。

banner2.gif


あなたの一票が確実に世界を変えていきます。


関連記事
僕はこうしてアメリカの大学院に合格した〜アメリカ理系大学院合格体験記〜
アメリカ留学のすすめ2〜充実した奨学制度〜


2008年1月27日初出
2008年5月21日関連記事追加


2008.01.27 Sun l 人に読んでほしい記事 l COM(5) TB(0) l top ▲

コメント

オーディション情報
アーティストやタレント,役者デビューを目指す人達が集まる掲示板を見つけました♪
たまにはのぞいて見て下さい☆彡
http://www.debutroad.com/mg/debut/index.html
http://www.debutroad.com/mg/nareai/index.html
2008.01.29 Tue l 役者の魂. URL l 編集
267足跡w
423初めまして♪足跡ペタペタしていきますww
http://1g8sr4.net/jj/
2008.02.05 Tue l 147杏. URL l 編集
17足跡w
319初めまして♪足跡ペタペタしていきますww
http://1g8sr4.net/jj/
2008.02.05 Tue l 103杏. URL l 編集
No title
お久しぶりです。メールで気にしてくださりありがとうございました。なんとか復活です。

確かにアメリカの大学はチャンスが多いような気がしますね。と言っても日本の大学を知らないので説得力に欠けますが。
私は大した野心もなく今やってる研究を楽しんで終わってるような人間なので、他人が見たら勿体ない環境にいるバカですね、きっと(笑)
2008.04.10 Thu l hisakichi. URL l 編集
No title
生きてたんですね。(笑)
安心しました。

僕は日本にある普通の大学出身なので、こっちに来た最初のころは環境が良すぎてびっくりしっぱなしでしたよ。
こっち学生実験に使う予算で日本の研究室一つ二つきり盛りできそうな勢いです。

楽しむことは重要だと思いますよ。
やっぱり楽しくないと。
楽しくないことをやろうとしても、結果は残せませんよ。
2008.04.10 Thu l 葉桜. URL l 編集

コメントの投稿












        http:// , @は禁止ワードです

トラックバック

トラックバックURL
→http://iwanttobefamous.blog118.fc2.com/tb.php/129-e4193fbb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)